屋上共犯者。



それからお腹に響く音で、

チャイムが鳴るのが聞こえた。


「あ、授業」


「いいって、二限目から出よ」


「志乃が不良化した!」


そう言うと志乃はふっ、と悪い笑みを浮かべた。


「たまにはいいって、たまにはね」



中学の時は、もっと真面目だったのに。

いったい彼女何が!



私は屋上の床にペタンとお尻をつけて座る。


「で、どうだったの? 拓斗君は」

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