屋上共犯者。


「あんたはそんな泣きそうな顔しなくていいの!」


「う、ん……」


志乃はにっこり笑い、

ぽんと私の背中を叩く。


「きっと、彼には彼で、

色々考えてたことがあったんだよ」


「……うん」


「でも、きっとそいつ、

瑞希のこと待ってるよ」


そう言われると、

途端に眉が情けなく下がってしまう。



「そうかなぁ……。

私が行っても、またうざいって言われそうで」

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