屋上共犯者。
魔法をかけてあげる





「おかしいんじゃねぇの、瑞希」






夜、とっくに消灯時間を過ぎてから。


私が病室に忍び込むと、

拓斗は驚いた声でそう言った。


「来ちゃった」

「いや、来ちゃったじゃなくて……」


拓斗は混乱しているのか、

頭をがりがりと掻きむしる。



「どうやってここに入ったんだ!?」

< 442 / 490 >

この作品をシェア

pagetop