屋上共犯者。


そう思って、

私は持ってきたリュックを拓斗に見えないように

そっと床に置いた。


これで、魔法をかける準備は完了。




「私は魔法が使えます」



そう宣言すると、

拓斗は意味が分からなそうに

思い切り顔をしかめた。


「……は?」


「だからあなたの欲しい物を出すことが出来ます」


「……嘘つけ」



心底めんどくさそうにそう呟く。

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