屋上共犯者。


「いいの! 

私は魔法使いだから、

それだって外に持っていけばちゃんと使えるのよ!」


「へぇ」


まだにやついている拓斗を見ながら、

私は覚悟を決め。


真剣な声で、はっきり告げる。



「……それで私は魔法使いだから、

拓斗の病気もすぐに治せます」



拓斗の表情が、

ぴくりとかたくなる。




「手術を受けたら100%成功する魔法をかけました」


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