屋上共犯者。
そう言われ、はっとしたようにこちらを見上げる。
「拓斗はすぐに死ぬような病気じゃない」
「……調べた?」
「調べた。
今日の昼間、
看護師さんに話を聞いたの。
詳しい病名なんかはさすがに教えてくれなかったけど、
『拓斗君、手術したらちゃんと治るんですよね?』
って。
そう聞いたら、すぐに回復するって言ってくれた」
拓斗はふっと息を吐いた。
「……そっか」
私は悔しくて、拓斗の頬を思い切り叩いた。