屋上共犯者。



パシンと乾いた音がして、

手がひりひりする。



「どうしてあんな嘘ついたのっ!?」



拓斗は驚いた表情で、

いきなり大きな声を出した私を見つめている。


「私、拓斗が本当にもうすぐ死んでしまうと思って、

心配で、悲しくて、

でも、何も出来なくて……っ!」



拓斗に死んでしまうと言われた時。




不安で心が、潰れそうだった。




「どれだけ心配したと思ってるの!?」

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