屋上共犯者。

拓斗は何も言わずに、

渋い表情で俯く。


「やめてよっ!


どんな嘘ついてもいいけど、

拓斗が嘘ついて私の反応見て、

楽しいのならいくらでも言っていいけど、

そんな……っ、もうすぐ死ぬとか、

そんな、

悲しい嘘をつくのはやめてよっ!」


言っていると瞳が熱くなって、

ぼろっと涙がこぼれた。


「私は……」


言いかけた途端、

拓斗がはっとしたように私の腕を引き寄せた。



「やばい!」


「えっ?」
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