屋上共犯者。




パタ、パタ、と、

靴音が廊下から聞こえた。


私が叫んだから、

看護師さんの所まで聞こえちゃったんだ!


私は息を殺し、

拓斗の胸にぎゅっと顔を埋める。



布団の中はほんのりあたたかかった。


拓斗の体温が伝わって、

鼓動が聞こえる。


少し消毒薬みたいな、

薬の匂い。



私はドキドキしながら、

拓斗の身体をぎゅっと抱きしめた。
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