屋上共犯者。

拓斗も苦笑いしながら、

それに答える。


「あぁ。
最初見つけた時は、どうしようかと思った。

やばいあいつ、飛び降りる気だって。

止めた方がいいか迷って、

ハラハラしながら瑞希のこと見てた」


それから拓斗はにっこり微笑んだ。


「でも、大丈夫だって思ったんだ」



「私は飛び降りる勇気なんてない、

意気地なしだって分かったから?」


拓斗は笑いながら首を振る。


「違うよ」
< 466 / 490 >

この作品をシェア

pagetop