屋上共犯者。

「学校だって、普通に行ってもいいんだ」


拓斗の声がそこで少し悲しそうな響きになる。


「でもたまに休んだりしてると、

やっぱ気まずくて。

友達とかも、あいつ心臓の病気だって分かると、

気ぃ使うだろ?

それで体調はそんな悪くないのに

言い訳して、だんだん行かなくなって」


ずっと休みが続くと、次に学校に行こうと思っても

すごく勇気がいる。


それは私にも痛いほど分かった。

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