屋上共犯者。

「二番だったってやつな。

まぁ、ただの言い訳だけど」


それからそっと目を閉じる。



「リレーに選ばれたの、嬉しかったんだ。

親には反対されたけど、

押し切って出てさ。

あの時も心臓がもっと丈夫だったら、

途中でセーブしないで

全力で走れたかなって」


「拓斗……」


「そしたら一番になれたかもしれないって。

……時々思い出して、無性に悔しくなる」


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