屋上共犯者。





私は高校に通っていた時のことを思い出し、

気持ちが沈むのを感じた。




まだ二週間くらい前なのに、

もうずいぶん昔のことに感じる。



「……ほんと、女子ってめんどくさいよ」



タクトは黙って私の話を聞いている。



「最初、私五人グループだったんだけどさ、

その中に『ほのか』っていう

ちょっとのんびりしたっていうか、

天然ぽい子がいたんだよ」



「うん」
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