屋上共犯者。





それを見てるのが、すごく嫌だった。


そして、

何も言えないで見てみぬふりをしてる自分が、

どんどん最低な人間になっていく気がした。


ほのかと目が合うと、

しょうがないねって顔で

やっぱり笑った。



もしかしたら、ほのかが友達に

そういう態度をとられるのは

初めてじゃなかったのかもしれない。


おっとりしてて優しいから、

中学の時からそんな風に過ごしてきたのかもしれない。


でも、

私はそれをしょうがないって

思いたくなかった。



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