無口なカレとの甘い恋
大丈夫。準備は万端!!
ファーストキスが大好きな海星君とだなんて嬉しすぎて飛び上がりそう!
ゴクリと生唾を飲み込んだ時、目の前にある海星君の口元がクイッと持ち上がった。
「……――なに期待してんだよ、バーカ」
「えっ!?」
ドSな表情を浮かべる海星君。
そんな海星君にパチパチと瞬きを繰り返す。
期待って……もしかして……――。
あたしの気持ちを見透かしたようなその言葉。
まさか、仕返しってこのことだったの!?
キスするかしないかギリギリのところで寸止めするなんて!!
そんなの、ひどすぎる!!
海星君からのキスを心待ちにしてたのに!!