無口なカレとの甘い恋
「キスしたってことは、海星君も姫子のことを正式に彼女として認めたってことじゃない?」
「そ、そう思っちゃってもいいと思う?」
アカネの言葉に胸がドキドキと高鳴る。
「そりゃそうでしょ。嫌いな女に自分からキスする男なんていないでしょ!」
「だけど、初めにキスしたのはあたしだよ?」
「確かにそうかもしれないけど、その後、海星君からされたんでしょ?」
「うん」
大きく頷くと、アカネはニヤニヤ笑った。
「それにしても、姫子って案外ガンガン自分からいくタイプなのね~。見た目は子ウサギみたいなのに、中身は肉食獣だわ」
「に、肉食獣!?」
アカネの言葉に思わず声が裏返る。