無口なカレとの甘い恋

海星君と途中まで一緒に帰れるということが嬉しくて、スキップしたいぐらいに気持ちが高ぶる。


昨日は家まで送ってもらって、今日は途中まで一緒に帰れるなんて!


最近、海星君との距離がぐんっと縮まったような気がするのはあたしだけかな……?


昨日は……キスもしちゃったし!!


ていうか、もっと早くから一緒に帰ろうって誘ってみるべきだったかも。



「むふふふふっ……」


「何笑ってんだよ。気持ち悪ぃな」


「だって~!!海星君と一緒に帰れるのが嬉しいんだもん。あたしね、男の子とこうやって一緒に帰るの海星君が初めてだから」


ニヤけてしまう顔なんて構わずに海星君にそう告げると、海星君の眉間に深いしわが刻まれた。
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