無口なカレとの甘い恋
「ひーめーちゃん。俺も入れてよ~」
あたしの肩を抱くようにしながら顔を覗き込んだレオ君は、愛嬌のある笑みを浮かべた。
「あぁ、レオ君か。ビックリしちゃったよ~」
「いや~遠目に可愛い子がいるなぁって思ってたら姫ちゃんでさぁ」
「またまた~!!そんなお世辞言っても何も出てこないよ~!!」
って……あれれっ?
何か辺りの空気がおかしい……?
あたしの隣から何とも言えない威圧感を感じて。
ふと隣にいた海星君に視線を移すと、海星君が鬼のような形相でこっちを見ていた。