無口なカレとの甘い恋

「マジいってぇぇぇぇ!!!」


目をギュッとつぶって顔をしかめ、必死で肩をさすって痛みをこらえているレオ君。


「れ、レオ君大丈夫!?」


「ダメ!!マジで死ぬぅぅぅ!!!」


悲鳴のような声を上げるレオ君が心配になって、海星君に助けを求める。


「か、海星君!!レオ君すごい痛がってるよ?大丈夫かな?」


「こいつ、いつも大げさだから心配すんな」


「だけど……」


レオ君のあまりの痛がりように困惑するあたしとは対照的に、海星君は表情一つ変えずに冷たく言い放つ。

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