無口なカレとの甘い恋
それには、さすがのレオ君もお手上げだったみたい。
「ギブ!!早く手、離せてって!!マジ、死ぬ!!」
レオ君の言葉に渋々手を離した海星君に、レオ君は唇を尖らせた。
「海星!!お前、少しは手加減しろよ!!」
「何でお前に手加減しなくちゃなんねぇんだよ」
「当たり前だろ!!お前の方が強いんだから!!」
「勝手に言ってろ」
海星君とレオ君の会話を隣でポカーンッとした表情で聞いていたあたし。
それに気付いたレオ君がそっとフォローしてくれた。