無口なカレとの甘い恋

「俺、さっきいったよね?徹底的に戦うって。だから、幼なじみっていう特権はフル活用させてもらうね」


伊織君はクスッと笑いながらそう言うと、あたしの腕を引っ張って歩き出す。


「か、海星君!!」


「ほら、早く入るよ。熱もあるみたいだし早く休みなよ」


伊織君はそう言うと、玄関扉を開けて強引にあたしの背中を押した。


な、なんて強引な!!


そして、振り返りざま、伊織君は海星君にこう告げた。


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