無口なカレとの甘い恋
「海星君と何か……あったといえば、あったかな?」
「マジ?何があったの?」
「あのね、あたしが倒れたあの日……海星君と……正式に付き合うことになったんだ~!!」
照れくさくてへへっと笑いながら言うと、レオ君が意外そうに目を丸くした。
「えぇ~、マジ?じゃあ、何で海星あんなに荒れてんだろ」
「荒れてる……?」
「そうそう。あいつってケンカ売られてもあんまり買わないんだけどなぁ」
ケンカって……何?
「海星君、ケンカしたの?」
「うん。昨日、駅前でちょっと。海星から吹っかけたわけじゃないんだけどね」
レオ君は困ったように頬をかく。