無口なカレとの甘い恋
波乱の終わり
あれから一か月が絶ち、すっかり季節は冬になった。
毎日学校に行き、放課後、バイトに行く。
普段と変わらぬ日常。だけど、あたしの中には大きな穴がぽっかりと開いていた。
あの雨の日、海星君に『じゃあな』と言われた時から、海星君はあたしのことを避けるようになった。
元々、遅刻早退欠席の多い海星君。
だけど、最近はほとんど学校に顔を出さない。
バイトもシフトが被っていない。
メールも電話も、返答がない。
海星君に会えない日が続く分だけ、海星君への想いが募っていった。