無口なカレとの甘い恋
「あたしね、海星君が好きだよ」
キスの合間にそう口にすると、涙が溢れた。
ずっとずっと大好きだった海星君に心からの気持ちを伝える。
伊織君とのことでゴタゴタしてしまったけれど、今はハッキリ言える。
海星君が大好きって。胸を張って。
「もう、幼なじみのことは吹っ切れたのか?」
「伊織君もね、ちゃんと分かってくれたの。今日、お店に来てちゃんとバイバイできた。だから……もう一回、あたしと付き合ってもらえませんか?」
意を決していうと、海星君が柔らかい笑みを浮かべた。