無口なカレとの甘い恋
「そっか。それならよかった。何か、サトコさんのこと悪く言われて頭の中真っ白になっちゃって」


「ありがとう、レオ。私の為に……本当にありがとう」


「いや、何かそんなにお礼言われると照れるんだけど」


照れくさそうに笑うレオに胸がキュンっと高鳴る。


やっぱり、その笑顔……好きだな……。


「そういえば、アンタ、どうしてあんなに強かったのよ」


「あぁ、実は俺、海星と一緒にキックボクシング習ってんの」


「そっか。習ってるなら習ってるで、どうしてもっと早く教えてくれなかったのよ。私、あの時レオがやられちゃうかもってすごい焦ってたのに」


「ははっ。でも、海星には負けるよ?」


「レオも十分強いわよ」


「そうかな?だけど、サトコさん一人守れるぐらいの強さならあると思う」


「え……?」


レオの言葉に耳を疑う。
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