無口なカレとの甘い恋
「海星君、おはよう!もう放課後だよ~!!そろそろ起きないと!」
ニコッと笑って話しかけると、海星君はムッとしたようにあたしを睨む。
「声がでかすぎんだよ。俺の安眠を妨害すんじゃねぇ」
「ご、ごめん……」
ギロッとこちらを睨んだ海星君の顔はまるで鬼のよう。
わわっ。不機嫌モード全開の時の海星君はやっぱり恐ろしい。
巷で恐れられているだけある。
中学の時、相当荒れていたという海星君。
喧嘩は日常茶飯事だったと風の噂で聞いた。
だけど、腕っぷしは強く、今まで負けなしだとか。
高校生とは思えないほどに背も大きいし、体つきも完成されている。
裸になったら……きっと筋肉もすごいんだろうなぁ。
胸板もあつくて、腹筋も割れてて……。
って、ダメダメ!海星君の裸を想像したら、なんだか鼻血がでそうになってきた!