無口なカレとの甘い恋
「あたし、今日アカネと一緒に図書館で勉強しようと思うんだけど海星君もどう?」
「俺はいい。じゃあな」
海星君は席を立ちながらそう言うと、「こいつよろしく」とアカネに言い残して教室を後にした。
「……ねぇねぇ、姫子」
「なぁに?」
「海星君と一緒にいると、死にそうにならない?」
アカネが真剣な表情で尋ねる。
死にそうって……どういう意味で?
「ん?」
「あのカッコよさは罪だわ」
「ははっ、そういうことかぁ~」
「どうしたらあんなにカッコよくなれるんだろう。目の動きとか表情とか、何だろう、超カッコいいじゃん」
「ふふふっ、だよね~。うまく言葉では言い表せないけど、すっごくカッコいいんだよね」
海星君を褒められると、何故か自分のことのように嬉しくなる。