無口なカレとの甘い恋

「だけどさ、あたし思うの。姫子も海星君に負けず劣らず可愛いよ？」


「……ん？」


アカネの言葉に目が点になる。


「何驚いてんのよ～。可愛くなかったら、アンタがミスになれるはずないでしょ？」


「あたし的には、あれは何かの間違いじゃないのかなっていまだに思ってるんだけど」


「間違いじゃないよ～。あれ、校内投票があったじゃん。アンタも海星君も断トツの一位だったじゃん！」


「うーん……、変だよねぇ」


正直に言って、あたしはいまだにあれは何かの手違いかもしれないって思ってる。


たまに告白されることもあるけど、海星君みたいにファンクラブがあるわけでもない。