無口なカレとの甘い恋

「姫子みたいに小さくて色白で華奢でバカで天然でドジでマヌケな可愛い女の子って男から人気あんのよ~」


「あれ?何か、間に欠点が入っていたような?」


「それに、細いのにおっぱいもあるし。アンタ、何カップよ!!」


アカネはガシッと両手であたしの胸を掴んで、ああでもないこうでもないとブツブツ言っている。


「多分、E」


「Eって!アンタ、そりゃヤバいわ~!!あたしに少しは分けなさい!!」


「そうかなぁ……、あたし、ちょっとコンプレックスなんだよ……」


「コンプレックスって!?贅沢な!!」


中学の時、胸の大きさを男子にからかわれたことがあってからはできるだけ胸が目立たないように工夫している。


「あたしが男だったら、確実にアンタに惚れてるわ」


「え~、あたしもアカネが男の子だったら付き合いたかった~!!てか、むしろ、あたしが男の子になってアカネと付き合うんだ!」


「えー、ホント~?姫子が男って想像できないし!」


あたし達はそんなくだらない会話をしながら、図書室へ向かった。
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