無口なカレとの甘い恋
だけど、思った以上に難しくてなかなか頭に入らない。
すると、隣の席に座っているアカネが口を開いた。
「あのっ、瀬戸先輩。この問題どうやって解いたらいいのか教えてもらえませんか?」
「ん?どれ?」
向かい側に座る伊織君に教科書を差し出すアカネ。
それを見て、「あぁ、これ」と言いながらテキパキとアカネに教える伊織君。
美男美女ってこういうことを言うんだなぁ。
王子様のような容姿の伊織君と、お姫様のようなアカネ。
な、なんだか二人……すっごいお似合いだ!!
二人が付き合うようなことになったら、すごく素敵!!
二人を見つめながら、勝手な妄想を膨らませる。