無口なカレとの甘い恋

上半身を後ろに反り、助走をつけて叫ぶ。


「海ーーー星ーーーーーくーーーーん!!こっちだよーーー!!!図書室~!!!」


あたしの声に、再び海星君の足が止まる。


よしっ、今度は聞こえた!!


だけど、叫び過ぎて喉が痛い。


「って、あれれ?」


体が急にグラりとバランスを崩した。


窓のへりにお腹をぶつける体勢で前かがみになる。








< 70 / 462 >

この作品をシェア

pagetop