無口なカレとの甘い恋

「あーあ。怒っちゃったみたいだね」


「ちょっと、伊織君!!」


へらへらと笑ってのんきな声をあげる伊織君を睨む。


「あの……海星君……」


恐る恐る海星君のもとへ歩み寄ろうとした時、海星君の額の汗に気が付いた。


季節は秋。


肌寒い日も増え、汗をかくことも少ない。


だけど、激しい運動をすると汗をかくこともある……。


そもそも、海星君はどうして図書室に……――。

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