無口なカレとの甘い恋

もしかして、マザコンって思われたくないとか?


お母さんと一緒に寝たって聞いたぐらいで、そんなこと思わないのに。


「それなら、お前、俺と寝るか?」


真顔の海星君。


あたしは思わずパァッと顔を輝かせた。


「えっ!?いいよいいよ~!!全然ok!だけど、もう少ししてからのほうがいいかも」


「もう少しって何だよ」


「もう少し寒くなってからの方が、温かいのがよーく分かるから。あのね、先に入った方が布団を温めておくんだよ?足をね、ゴシゴシして、それで、次に入る人が……――」


昔、お父さんに教えてもらった布団の温め方を海星君に伝えようとしていると、海星君がふっと笑った。



えっ?


海星君が笑って……る?


あまりに突然の出来事に頭がついていかない。











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