星が瞬く夜に。







「お姉様、郁美に嘘ついたんですって?」




嘘・・・?




「お姉様、輝流くんとは関係ありませんのに」

「・・・え?
だってお姉さん、自分は榊くんの彼女だって言っていたよ・・・?」

「それは嘘です。
お姉様、彼氏いますけど、輝流くんではありません」



そうだったの・・・!?

それなのに私、榊くんのこと責めて・・・!


私、最低じゃん!




「郁美、今日放課後空いていますか?」

「うん」


私は常に暇しているからね。



「もし良ければ今日、あたしの家に来ません?」

「ミリアの家に?」

「お姉様にキチンと謝罪してもらわないと」

「えっ・・・悪いよ・・・」

「あたしが許しませんっ!」



私が止める間もなく、ミリアは“お姉さんを謝罪させる”計画をたててしまった。












実はこの計画が、

榊くんの本心を知ることになるとは、



私はこの時、

何も知らなかった・・・。














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