星が瞬く夜に。







☆輝流side☆




中学に進学した俺は、友達が出来なかった。

中学へは小学校から一緒の生徒が多く、殆どの人が俺の体が弱く、入退院は繰り返すし、遅刻早退は当たり前で体育は免除されていることが知られていたためだ。

生徒の親も勿論俺のことを知っていて、俺を遊びに誘って何かがあったら困るから、自分の子どもたちには言い聞かせていた。

俺を絶対遊びに誘うな、と。




親の言うことは絶対だから、誰も決して俺を誘わなかった。

奈々子や瑛士は俺と今まで通り関わってくれたけど、2人は明るいし優しいから、すぐに友達が出来た。

2人以外に友達のいない俺は、流れで1人になる。

俺は体調が良い日でも学校を休んだ。



父さんも母さんも、何も言わなかった。

むしろ、休んで良いと言ってくれた。



ある日、俺はふと気が付いた。

自分には能力があることに。

でもそれは内緒にした。

両親にはバレて白状したけど、他の誰にも言わなかった。

奈々子や瑛士にも。





「輝流ー。今日は学校来れたんだねー」

「久しぶり輝流」

「・・・久しぶり。奈々子、瑛士」


「おはようー榊!」

「おはよう、榊くん!」






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