星が瞬く夜に。






瑛士は頭から血を流していたため病院へ運ばれた。

奈々子は気を失い、保健室へ向かった。



俺は、担任から事情を聞かれた。



「榊くん、何があったんだ?」

「・・・」

「榊くんが、清水くんを突き落したのか?」



俺は無言でうなずいた。

だってそれが・・・

俺が求めていた真実だから。




「どうしてだい?」

「・・・俺のこと、気味悪いって言ったから。
俺を・・・信じてくれなかったから・・・・・」

「? ?? ?」

「・・・」



〈何を言うんだこの子は。
頭が可笑しいのか?〉



「先生」

「何だ?」

「俺、頭可笑しくないです」



言い当てられ驚く先生を置いて、俺は教室へ戻った。



「榊らしいよ、清水を突き落したの」

「最低・・・」

「人殺しじゃん・・・」






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