星が瞬く夜に。
クラスメイトの声を無視して、俺は荷物を持って家へと帰った。
家には、両親がそろっていた。
担任から連絡がいったのだろう・・・。
「輝流?説明してくれるわね?」
「ちゃんと包み隠さず話せよ?」
俺はうなずき、全部話した。
「輝流。瑛士くんね、一命はとりとめたそうよ」
「・・・そう」
「だけど、歩けない体になったらしいわ」
「・・・そうなんだ」
「ちゃんと謝罪しに行くこと。
後暫くは大人しくしてなさい?」
「・・・うん」
両親は俺が能力を持ったことを知った日から、いずれこうなるだろうと予測していたらしい。
だからそんなに驚きはしなかった。
俺は数日後、謝罪に行った。
しかしなかなか病室には入れず、聞こえてきたのは拒否の声ばかり。
やっと入れても、言われるのは俺を責めることばかり。
無理に立ち上がって寄ってきて言うだけ言って、崩れ落ちて涙する瑛士を、
俺は、
見ていられなかった。