星が瞬く夜に。
真実を知りたくて。
☆☆☆
数日後。
私はある決意をした。
真実を知りたい。
榊くんはずっとそう願っていた。
私もね、そう思えたんだ。
だから私、真実を知ろうと思う。
真実を知らなくちゃ、何も始まらないと思うからね。
「郁美、久しぶり」
「元気だったか?」
「うん。
久しぶり・・・お父さん、お母さん」
「にしても急にどうしたの?
郁美から会いたいなんて」
「何かあったのか?」
「詳しいことは家に帰ってから話すよ」
空港から私たちは家へと帰る。
お姉ちゃんと2人だけのお城となっていた家へ。
お父さんとお母さんは、何年ぶりかな・・・?
結構帰ってきていないよね?