星が瞬く夜に。






「嫌だわパパ。
昔じゃなくて、今もでしょ?」

「確かにそうだな」

「お母さん、モデルの仕事していたの!?」



海外で仕事とは聞いていたけど・・・。

まさかモデルとは。



「ちなみにパパはわたしのマネージャーよ?」

「お父さんがお母さんのマネージャー!?」



どうりで2人して忙しいわけだ。



「海外でも有名なモデルが涙でぐしゃぐしゃの顔をしているなんて世間にばれたら困るからって、事務所の社長に郁美ちゃんに会うことを禁じられたの」

「その上、すぐに仕事だから海外へ戻るよう言われてな・・・」



娘の私でさえも会わせないなんて・・・。

事務所の社長さん、会ったことないけど、ひどいな。



「涙でぐしゃぐしゃの顔を見せないよう、郁美ちゃんとは違う時間にしてもらったのよ」

「説明していなくてごめんな」



そうだったんだ・・・。



「で、2つ目の質問の答えだけど」


お母さんが言い、2人して一緒に答えを言った。



「「郁恵も郁美も愛しているよっ!!」」



・・・えぇ?






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