星が瞬く夜に。
エピローグ
☆☆☆
後日。
お父さんお母さんは、再びモデルとマネージャーの仕事のため、海外へと行った。
でも私は寂しくない。
私は前より、強くなれたから。
榊くんのお蔭でね。
そして私は、榊くんに恩返しをすることにした。
「お久しぶりです。瑛士さん、奈々子さん」
「久しぶり玉井さん」
「久しぶり~郁美ちゃん」
「実は今日、会わせたい人がいるんです」
「「会わせたい人?」」
「はい。じゃあ入ってー!」
私が合図をすると、目隠しをされた彼が、ミリアに手を引かれながら病室へ入ってきた。
目隠しされていても、さすが親友同士、わかったらしい。
「ミリア、目隠し外して?」
「わかりました!」
目隠しを外された榊くんは、瑛士さんと奈々子さんを見て、驚いていた。
「輝流っ!」
奈々子さんは思い切り抱きついた。
「奈々子・・・」
「やっと来てくれたんだね!
ほらほら、瑛士も待っていたんだよ?」