星が瞬く夜に。
チュッ・・・
・・・え!?
倒れた拍子に聞こえた、小さな音。
「郁美・・・こっちの方が反則だ」
「ご・・・ごめんなさい・・・」
「別に良いけどさー」
まさか榊くんの上に乗ってしまった上に、勢いでキスしてしまうなんて。
信じられんっ・・・。
「まぁいずれ式場でやるし、良いんじゃねーか?」
「式場って・・・!」
「郁美は嫌なのか?俺と結婚すること」
「い・・・
嫌なわけないじゃんっ!!」
ギュッと抱きついて、再び勢いでキス。
「勢いつけすぎだ、馬鹿っ」
「馬鹿ぁ!?
信じられない!!
馬鹿にしないでよ!」
「じゃあこの間のテストで赤点取って俺に勉強教えてと来たのはどちら様?」
「くっ・・・悔しい~!」
星が瞬く夜に、私たちの笑い声が響く。
いつまでも一緒にいようね!
ね、輝流!!
【END】