星が瞬く夜に。





私は教室に戻ろうと、席を立ちあがる。



「待てよ郁美!」



ガシッと掴まれる腕。




って、何考えてんのこの人は!

信じられないんだけど・・・。



「離してください」

「嫌だ。離さねぇよ」

「教室に戻るだけです。
離してください。
騒ぎになって、目立ちたくありません」



強く腕を振って離そうとするけど、離れない。

どんだけ馬鹿力なのよ!

信じられない!

私に関わるなんて・・・。



「・・・じゃあ・・・・」



彼は何かを呟いた。


「じゃあ、何ですか?」

「・・・」



・・・黙っちゃった・・・・?

黙るのなら、最初から言わないでよ・・・。

本当この人、変人だわ。

信じられないことばかりやるし。

予測不可能!





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