星が瞬く夜に。





「あ、郁美!
さっきは本当にごめんな!」

「最低です!」

「本当ごめんって!
悪気なかったんだよ・・・」

「悪気があったら、もっと最低です」

「だよねぇ・・・」




私は急いで体育館に向かった。





しかし、体育館には人が1人もいない。

どこ・・・?

キョロキョロと辺りを見渡すも、誰もいない。

どこで体育だっけ?

前回体育館で体育をやったから、ここだと思ったんだけど・・・。

違うみたいだ・・・。




どうしよう・・・。

どうしよう、お姉ちゃん。

どうすれば良い?




「郁美!」

「さ、榊くん!?」



真新しい体操着姿の榊くんが走ってやってきた。

どうしてここが・・・?



「郁美、どうしようって言ってただろ?
声が聞こえたから・・・」



私、いつの間に声に出していたの?





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