星が瞬く夜に。
「早く終わらせたいだけだよ」
「郁美マジで真面目だな」
「そうかな?」
「そうだよー」
暫くこういう他愛もない話をしていたら、掃除が終わった。
確かにめんどくさかった。
たった1時間サボっただけなのに。
先生の意地悪。
「お疲れ様、榊くん」
「おぅ、お疲れ―。
・・・暗くなったな、外」
「本当だー」
現在の時刻は5時ぐらい。
今は4月だから、可笑しくないか。
「家まで送るよ」
「え?
でも悪いよ・・・」
「遠慮するなって。
ほら、帰るぞ」
「悪いから良いよ・・・」
「遠慮するなら、さっさと送らせろ。
俺は1度決めたこと曲げるつもりはねぇから」
「頑固だね・・・」
「よく言われる」
ニカッと榊くんは笑う。
本当、太陽みたい。