星が瞬く夜に。










ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!




私は家で1人、お姉ちゃんの前で泣いていた。

なんなの・・・アイツ!





話は戻ること、約1時間前―――・・・。








「そんなの・・・わからないよ・・・・」

「どうして?」

「どうしてって言われても・・・」

「俺、郁美のこと諦めないから」




スッと私のブレザーの胸ポケットから携帯電話を取り出した榊くんは、軽く操作をして、返してきた。

そして、近くの椅子に乗っていた私の通学鞄を掴み、投げてきた。



「帰りな。
俺、このまま授業受けて帰るから」

「・・・うん」



保健室を榊くんが出て行ったことを見て、私も鞄を持って保健室を出て、学校も出た。

家までの道のりの間、私の涙腺は崩壊していた。

いくら拭っても、涙は出てくる。




可笑しいよ・・・私。









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