星が瞬く夜に。
「お姉ちゃん、聞いて・・・?」
可笑しいんだよ・・・私。
だって・・・。
「お姉ちゃんが死んじゃった時は、こんなに泣かなかったよ・・・」
それなのに・・・。
「どうして榊くんに冷たくされた時は、こんなに泣くの・・・?」
『俺のこと、見て?』
そう言った榊くんの目は、凄く哀しそうだった。
口調も、凄く冷たかった。
今は暖かくなってきた春なのに、まるで冬のよう。
ねぇ、お姉ちゃん。
どうして・・・?
私・・・わからないよ・・・。
お姉ちゃんがいないと、わからないよ・・・。
榊くんが私に関わりたいと思う気持ちも。
私がこれほど涙する理由も。
ワカラナイヨ・・・。