星が瞬く夜に。
私は少し溜息をつく。
「汚いけど、入る?」
「おっ、お邪魔しまーす」
どこか、その声がウキウキしている。
もしかして、入りたくて早く来たの?
わかりやすい人だなぁ・・・。
にしても、かっこいいなぁ・・・。
無地の白いシャツに、赤と緑のチェックのパーカー。
それにジーンズ。
ラフな着こなしが、かっこいい。
「・・・郁美」
リビングへ入った榊くんが、呟く。
「ん?」
「・・・」
黙ってたらわからないのに・・・。
私は榊くんが見ている方向を見た。
・・・あ。
「・・・お姉さん?」
「・・・」