星が瞬く夜に。






それなのに。

どうして・・・?




「・・・どうしてだと思う?」

「はぐらかさないでっ!」



思わず叫ぶ。




私はお姉ちゃんがいなくなってから、感情をコントロール出来なくなっていた。

突然お姉ちゃんを思い出し、泣きだすこともある。

今みたいに、叫ぶこともある。




「・・・ゴメンネ」

「え・・・?」



どうして謝るの?

何に謝っているの?




「言えないんだ・・・まだ」

「何を、言えないの?」

「・・・俺のこと」



悲しそうにふっと笑った榊くん。

一体・・・何があるの?



「お姉さんに、お線香上げても良い?」

「・・・うん、ありがとう・・・・」



私は俯きながらうなずいた。






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