星が瞬く夜に。
再び私の目は、白い世界を映しだした。
「・・・あ。
先生!郁美ちゃん目覚めました!」
看護師さん・・・?
つまりここは病院?
「大丈夫かい?
どこか痛むところは?」
白髪交じりのおじいさんが、私に笑いかける。
「大丈夫です・・・。
あの、ここは?」
「ここは遥華(はるか)総合病院。
覚えているかな?郁美ちゃん。
入学式へ行く途中、事故にあったんだよ」
事故・・・?
あぁ・・・そういえばそんなことあったっけ?
「郁美ちゃんはそれで運ばれてきたんだ。
怪我の具合も悪くないしね。
すぐに退院できると思うよ」
「そうですか・・・」
・・・あれ?
「あの・・・お姉ちゃんは?」
「お姉さん?」
「はい。玉井郁恵です。
私の双子の姉なんですけど」