星が瞬く夜に。
それから私たちは、榊くんの宣言通り、沢山遊んだ。
コーヒーカップ、ジェットコースター、メリーゴーランド。
お化け屋敷、宝探しゲーム、バイキング。
とにかく、沢山。
私は絶叫系大丈夫だから、凄く楽しんだ。
久しぶりに・・・。
「ほぼ制覇したんじゃね?」
「まだまだだよー。
アレ、乗っていないもーん」
お昼ご飯用に買ったホットドッグを食べながら、私はアレを指さした。
指の先にあるのは、大きなわっか。
そう・・・観覧車だ。
「え・・・乗るの?」
「乗るよー。乗らないの?」
「いや~・・・俺、パス」
「観覧車を1人で乗るほど寂しいものはないと思うけど」
「でもね~・・・」
可笑しな反応だなぁ・・・。
もしかして!
「榊くん。
もしかして、高所恐怖症?」
「へっ!?」
図星だな。
わかりやすい。